適用ジョブの作成

リソース・マネージャで適用ジョブを作成します。

スタックに対して適用ジョブを作成(実行)すると、Terraformによってリソースがプロビジョニングされ、Terraform構成で定義されたアクションが実行され、実行計画が関連付けられているスタックに適用されて、Oracle Cloud Infrastructureリソースを作成(または変更)します。適用ジョブを実行する前に、計画ジョブの実行(実行計画の生成)をお薦めします。

CI/CDパイプラインでのクラウド・プロビジョニングにCLIを使用したウォークスルーについては、クラウドのIaC: CI/CDパイプラインへのTerraformおよびリソース・マネージャの統合- OCI CLIを使用した構築を参照してください。

GitHubやGitLabなどのソース・コード制御システムに格納された構成の場合、ジョブは最新のコミットを使用します。適用ジョブの完了に必要な時間は、作成されるクラウド・リソースの数とタイプによって異なります。

    1. ナビゲーション・メニューを開き、「開発者サービス」をクリックします。「リソース・マネージャ」で、「スタック」をクリックします。
    2. 「スタック」ページで、目的のスタックを含むコンパートメントを選択します。
    3. 目的のスタックの名前をクリックします。
    4. 「スタックの詳細」ページで、「適用」をクリックします。
    5. (オプション)「適用」パネルで、ジョブのデフォルト名を編集します。機密情報の入力は避けてください。
    6. (オプション)「適用ジョブ・プラン解決」で、最後に生成されたプラン・ジョブの名前を選択します。最新の生成済プラン・ジョブのみが使用可能です。このスタックに対してプラン・ジョブが生成されていない場合は、デフォルト値のみが使用可能です(「自動承認」)。自動承認の詳細は、Terraform適用コマンドの自動承認オプションを参照してください。
    7. Terraformプロバイダの構成済ソースから使用可能な最新バージョンを取得するには、「拡張オプションの表示」をクリックし、「プロバイダ・バージョンのアップグレード」を選択します。
      スタックはTerraform 0.14以上である必要があり、スタックが古い場合は、Terraformレジストリを使用にアップグレードする必要があります。このステップは、Terraform構成のプロバイダ・バージョンが、スタックで最後にジョブが実行されてから変更された場合に必要です。依存関係ロックファイルは、新規および更新されたスタックに対して自動的に管理されます。プロバイダは、Terraform構成のバージョン制約内で更新されます。
    8. デバッグの詳細なログ・コンテンツを生成するには、「拡張オプションの表示」をクリックし、「詳細なログ・レベル」から目的のログ・レベルを選択します。
      詳細は、Terraformのデバッグを参照してください。
    9. Terraformによるグラフの移動に従って同時操作の最大数を調整するには、「拡張オプションの表示」をクリックし、「パラレル操作の最大数」の値を編集します。(デフォルト: 10)このオプションを使用して、ジョブを高速化します。
      ノート

      値が大きいと、リソースがスロットルする可能性があります。たとえば、数百のコンピュート・インスタンスを定義するTerraform構成を考えてみます。適用ジョブは、可能なかぎり多くのインスタンスを同時に作成しようとします。この例では、100の値によって、コンピュート・サービスによるスロットルが発生する場合があります。
    10. ジョブを実行する前に最新の状態をフェッチするには、「拡張オプションの表示」をクリックし、「差異をチェックする前にリソース状態をリフレッシュ」を選択します。

      このオプションを使用して、最初に状態をリフレッシュします。たとえば、手動で更新された(既存の)インフラストラクチャで実行する適用ジョブでこのオプションを使用することを検討してください。

      ノート

      状態をリフレッシュすると、パフォーマンスに影響する可能性があります。構成に複数のリソースが含まれている場合は、このオプションを使用しないことを検討してください。
    11. (オプション)「拡張オプションの表示」をクリックし、ジョブにタグを割り当てます。
      • タグ・ネームスペース: 定義済タグを追加するには、既存のネームスペースを選択します。フリー・タグを追加するには、値を空白のままにします。
      • タグ・キー: 定義済タグを追加するには、既存のタグ・キーを選択します。フリーフォーム・タグを追加するには、必要なキー名を入力します。
      • タグ値: 必要なタグ値を入力します。
      • タグの追加: クリックして別のタグを追加します。
    12. 「適用」をクリックします。

    適用ジョブが作成されます。新しいジョブが「ジョブ」の下にリストされます。

  • oci resource-manager job create-apply-jobコマンドおよび必須パラメータを使用して、適用ジョブを実行します。

    oci resource-manager job create-apply-job [OPTIONS]

    CLIコマンドのパラメータおよび値の完全なリストは、リソース・マネージャのコマンドライン・リファレンスを参照してください。

    例1: 計画ジョブの参照

    oci resource-manager job create-apply-job --execution-plan-strategy <plan_job_ocid> --stack-id <stack_ocid>

    例2: 自動承認(プラン・ジョブを参照しない)

    oci resource-manager job create-apply-job --execution-plan-strategy AUTO_APPROVED --stack-id <stack_ocid>
  • CreateJob操作を使用して、適用ジョブを作成します。

    リクエストのoperation部分の例は、CreateApplyJobOperationDetailsを参照してください。

新機能

指定されたリソースの数およびタイプに応じて、特定の適用ジョブには時間がかかる場合があります。

適用ジョブの実行後、ジョブの詳細を取得してステータスを確認します。オプションで、Terraform状態ファイルを表示し、ログを表示し、プロビジョニングされたリソースの存在を確認できます。

ジョブの詳細を取得して、ジョブ・ステータス(ライフサイクル状態)をモニターします。成功(SUCCEEDED)は、ジョブが完了したことを示します。ジョブの複雑度によっては、操作に少し時間がかかる場合があります。ジョブの実行中または終了後に、ジョブ・ログの内容を取得できます。

Terraformの状態ファイル(ジョブの実行後のリソースの状態を示します)を表示するには、ジョブの名前をクリックして「リソース」ページを表示し、「リソース」の下の「状態の表示」をクリックしますオプションで、「このバージョンの変更の表示」を選択します。

ジョブのログを表示するには、ジョブの名前をクリックして「ジョブ詳細」ページを開き、「リソース」の下の「ログ」をクリックします。

新規にプロビジョニングされたリソースの存在を確認するには、コンパートメントでリソースを検査します。