仮想クラウド・ネットワークの作成

インスタンスを起動するには、インスタンスの起動先となる仮想クラウド・ネットワーク(VCN)およびサブネットが必要です。サブネットは、VCNの下位区分です。サブネットは、ルート表 に従ってトラフィックを転送します。このチュートリアルでは、パブリックIPアドレスを使用してインターネット経由でインスタンスにアクセスするため、トラフィックはルート表によってインターネット・ゲートウェイに転送されます。サブネットは、インスタンス内外のトラフィックを制御するため、セキュリティ・リストも使用します。

VCN機能の詳細は、「ネットワーキングの概要」を参照してください。

クラウド・ネットワークおよび関連リソースの作成

ヒント

VCNを作成する場合、コンソールには、VCNのみを作成するオプションと、すぐにインスタンスを起動するために必要ないくつかの関連リソースとともにVCNを作成するオプションという2つの選択肢があります。すぐに開始できるように、次の手順ではVCNと関連リソースを作成します。
  1. ナビゲーション・メニューを開き、「ネットワーキング」「仮想クラウド・ネットワーク」の順にクリックします。

    左側の「コンパートメント」リストで、Sandboxコンパートメント(または自分に指定されたコンパートメント)が選択されていることを確認してください。

  2. 「VCNウィザードの起動」をクリックします。
  3. 「インターネット接続性を持つVCNの作成」を選択し、「VCNウィザードの起動」をクリックします。
  4. 次を入力します:
    • VCN名: クラウド・ネットワークの名前を入力します。自動的に作成されるすべての関連リソースの名前にこの名前が組み込まれます。機密情報の入力は避けてください。
    • コンパートメント: このフィールドのデフォルト値は現在のコンパートメントです。まだ選択していない場合、VCNと関連リソースを作成するコンパートメントを選択します。
    • VCN CIDRブロック: VCNに有効なCIDRブロックを入力します。たとえば、10.0.0.0/16です。
    • パブリック・サブネットCIDRブロック: サブネットの有効なCIDRブロックを入力します。この値はVCNのCIDRブロック内のものであることが必要です。例: 10.0.0.0/24。
    • プライベート・サブネットCIDRブロック: サブネットの有効なCIDRブロックを入力します。この値はVCNのCIDR内のものであり、パブリック・サブネットのCIDRブロックと重ならないことが必要です。例: 10.0.1.0/24。
    • 他のすべてのフィールドではデフォルト値を使用します。
  5. 「次」をクリックします。
  6. ウィザードによって自動的に作成されるリソースのリストを確認します。ウィザードによって、VCNの基本的なアクセスを有効にするセキュリティ・リスト・ルールとルート表ルールが設定されることに注意してください。
  7. 「作成」をクリックして、コンポーネントを作成します。
  8. コンポーネントを作成したら、「仮想クラウド・ネットワークの表示」をクリックします。

クラウド・ネットワークのリソースと特徴は次のとおりです:

  • インターネット・ゲートウェイ
  • NATゲートウェイ
  • Oracle Services Networkにアクセスできるサービス・ゲートウェイ
  • インターネット・ゲートウェイにアクセスできるリージョナル・パブリック・サブネット。このサブネットはVCNのデフォルト・セキュリティ・リストとデフォルト・ルート表を使用します。必要に応じてこのサブネット内のインスタンスにパブリックIPアドレスを設定することもできます。
  • NATゲートウェイおよびサービス・ゲートウェイにアクセスできるリージョナル・プライベート・サブネット。このサブネットは、ワークフローによって作成されるカスタム・セキュリティ・リストとカスタム・ルート表を使用します。このサブネット内のインスタンスにはパブリックIPアドレスを設定できません。
  • DNSでのインターネッとおよびVCNリゾルバの使用。
重要

この単純なクラウド・ネットワークは、Oracle Cloud Infrastructureの試行時にインスタンスを簡単に起動できるように設計されています。本番インスタンスを作成する場合は、適切なセキュリティ・リストおよびルート表ルールを作成し、ネットワーク・トラフィックを各自のインスタンスに制限してください。