テナンシのオブジェクト・ストレージ・バケットへのConda環境の公開

ノートブック・セッションを使用するために、オブジェクト・ストレージにconda環境を公開します。

conda環境を公開したり、公開されているconda環境をインストールする前に、次のコマンドを使用してオブジェクト・ストレージ・バケットを使用するようにodsc condaを構成する必要があります:

odsc conda init -b <your-bucket-name> -n <your-tenancy-namespace> -a <api_key or resource_principal>
コマンドで次の値を変更します:
  • <your-bucket-name>: 公開済Conda環境を含むテナンシのオブジェクト・ストレージ・バケットの名前です。

  • <your-tenancy-namespace>: テナンシのネームスペースです。

  • <api_key or resource_principal>: APIキーまたはリソース・プリンシパルを指定します。APIキー・オプションを使用する場合は、有効なAPIキー構成が必要です。キーのデフォルト・ディレクトリは/home/datascience/.ociです。APIキーに代替ディレクトリを使用する場合は、odsc conda init -aコマンドを実行し、api_keyまたはresource_principal名を指定します。

    odsc conda init -hを実行すると、オプションの詳細を確認できます。

odsc conda initコマンドは、ノートブック・セッションごとに1回のみ実行する必要があります。バケットおよびネームスペースの値は、ノートブック・セッションの非アクティブ化およびアクティブ化を通じて保持されます。

ノートブック・セッションにインストールしたconda環境を公開できます。conda環境の公開は、conda環境のパックの作成および指定したオブジェクト・ストレージへのアップロードで構成されます。これにより、conda環境を同僚間で共有したり、ノートブック・セッション間で永続化したりできます。モデル・トレーニング環境を再現できるように、conda環境を公開することをお薦めします。

インストールされている環境カードで「公開」をクリックして、condaを公開できます。コード・スニペットをコピーし、ターミナル・ウィンドウのタブで実行します:

odsc conda publish -s <slug>

<slug>は、公開する環境のスラグです。

サポートされているすべてのインストールオプションを odsc conda install -hで一覧表示します。

Conda環境は、--uriオプションを指定することで、Object Storageバケットに直接公開できます。認証タイプは、-aオプションで指定します。公開の例を次に示します。

odsc conda by odsc conda initを使用して構成した後のonnx110_p38_cpu_v2 conda環境の公開:
odsc conda publish -s onnx110_p38_cpu_v2
database_p37_cpu_v2 conda環境をバケットに公開します:
odsc conda publish -s database_p37_cpu_v2 --uri oci://<my-bucket>@<my-namespace>/prefix/

環境は、デフォルトでリソース・プリンシパルを使用してoci://<my-bucket>@<my-namespace>/prefix/に保存されます。

api_key認証を使用して、onnx110_p38_cpu_v2 conda環境をバケットに公開します:
odsc conda publish -s onnx110_p38_cpu_v2 --uri oci://<my-bucket>@<my-namespace>/ -a api_key

--uriに接頭辞が指定されていない場合、デフォルトの接頭辞としてconda_environmentが指定されます。この例では、onnx110_p38_cpu_v2oci://<my-bucket>@<my-namespace>/conda_environmentに保存されます。

重要

ADSは、モデル・カタログにモデルを保存する前に、モデル・アーティファクトを作成してconda環境を公開すると警告します。conda環境をすでに公開している場合は、モデルの保存時に、オブジェクト・ストレージ上のそのconda環境へのパスをADSに提供できます。トレーニング環境への参照は、モデル・アーティファクトの一部であるruntime.yamlファイルに格納されます。モデルの管理を参照してください。