ファイル・ストレージの既知の問題

次の既知の問題が、ファイル・ストレージで確認されています。

ファイル・ストレージは現在アクセス制御リスト(ACL)をサポートしていません

詳細

ファイル・ストレージでは、ファイル・レベルのアクセス制御リスト(ACL)はサポートされません。usergroupおよびworld権限のみがサポートされています。ファイル・ストレージで使用されるNFSv3プロトコルにはACLのサポートは含まれません。setfaclは、マウントされたファイル・システムでは失敗します。getfaclでは、標準の権限しか返されません。

回避策
解決に向けて取り組んでいます。

Windowsコマンドラインを使用してスナップショットを作成すると、セマフォ・タイムアウト・エラーが発生します

詳細

Windows CMDでmkdirコマンドを使用して、マウントされたファイル・システムのスナップショットを作成すると、エラーが表示されます。例: 

C:\>mkdir X:\.snapshot\snapshot1

セマフォがタイムアウトしました。

エラーは表示されますが、スナップショットは正常に作成されます。

回避策

コンソール、APIまたはCLIを使用してスナップショットを作成します。詳細は、「スナップショットの作成」を参照してください。

ファイル・ストレージ・リソースを別のコンパートメントに移動できません

詳細

ファイル・システムまたはマウント・ターゲットをあるコンパートメントから別のコンパートメントに移動すると、操作に失敗します。ユーザーは、管理者グループのメンバーである必要があります。

回避策

解決に向けて取り組んでいます。この問題を回避するには、ユーザーが管理者グループのメンバーであることを確認します。詳細は、グループの管理を参照してください。

ファイル・システムまたはマウント・ターゲットの作成または移動時に409エラーが発生

詳細

ファイル・システムまたはマウント・ターゲットを作成するとき、またはあるコンパートメントから別のコンパートメントに移動するときに、次の409 APIエラーの1つが発生することがあります:

ファイルシステムの作成:

oci.exceptions.ServiceError: {'opc-request-id': <<OPC REQUEST ID>>, 'code': 'Conflict', 'message': 'Another filesystem is currently being provisioned, try again later', 'status': 409}

ファイル・システムの移動:

oci.exceptions.ServiceError: {'opc-request-id': <<OPC REQUEST ID>>, 'code': 'Conflict', 'message': 'filesystem <<FILE SYSTEM OCID>> is currently being modified, try again later', 'status': 409}

マウント・ターゲットの作成:

oci.exceptions.ServiceError: {'opc-request-id': <<OPC REQUEST ID>>, 'code': 'Conflict', 'message': 'Another mount target is currently being provisioned, try again later', 'status': 409}

マウント・ターゲットの移動:

oci.exceptions.ServiceError: {'opc-request-id': <<OPC REQUEST ID>>, 'code': 'Conflict', 'message': 'mount target<<MOUNT TARGET OCID>> is currently being modified, try again later', 'status': 409}

コンパートメント割当て機能では、テナンシがファイル・システムで実行できる同時操作とリージョン内のマウント・ターゲット・リソースの数を制限する制約が導入されます:

  • 1つのリージョンの各テナンシで一度に実行できるのは1つのCreateFileSystemまたはChangeFilesystemCompartment操作です。
  • 1つのリージョンの各テナンシで一度に実行できるのは1つのCreateMountTargetまたはChangeMountTargetCompartment操作です。

テナンシが複数の同時操作を試行すると、1つの操作が成功し、他の操作は409エラー・レスポンス・コードを受け取ります。OCI SDKのデフォルトの再試行戦略は、409競合を再試行しないようにすることです。SDKの動作 - 再試行を参照してください。

回避策

解決に向けて取り組んでいます。この問題を回避するには、409で再試行するカスタム再試行戦略を作成します。いくつかのカスタム再試行戦略の構築例が、https://github.com/oracle/oci-python-sdk/blob/master/examples/retries.pyにあります。

ファイル・ストレージの転送中TLS暗号化で現在DNSホスト名はサポートされていない

転送中TLS暗号化を使用するファイル・システムは、DNSホスト名を使用してマウントできません。転送中TLS暗号化でファイル・システムをマウントするために使用できるのは、IPアドレスのみです。

詳細

oci-fss-utils転送中暗号化ツールでは、現在、ファイル・システムをマウントするためのDNSホスト名の使用をサポートしていません。

回避策
解決に向けて取り組んでいます。この問題が解決されるまでは、oci-fss-utilsマウント・コマンドでマウント・ターゲットのIPアドレスを使用してください。例:
sudo mount -t oci-fss 10.x.x.x:/fs-export-path /mnt/yourmountpoint
10.x.x.x:を、マウント・ターゲットに割り当てられたローカル・サブネットIPアドレスに置き換え、fs-export-pathを、マウント・ターゲットにファイル・システムを関連付ける際に指定したエクスポート・パスに置き換え、yourmountpointをローカル・マウント・ポイントへのパスに置き換えます。エクスポート・パスは、(マウント・ターゲットのIPアドレスからの)ファイル・システムのパスです。詳細は、転送中TLS暗号化の使用を参照してください。