イベントのルールの管理

イベント・サービスのルールを作成および管理します。

ルールの管理タスクには、ルールの管理と、ルールを構成する処理、イベント・タイプおよび属性が含まれます。ルールの詳細は、イベントの仕組みを参照してください。

次のイベント・ルール・タスクを実行できます。

アクションに関連付けられた次のタスクを実行できます。

イベント・タイプに関連付けられた次のタスクを実行できます。

属性に関連付けられた次のタスクを実行できます。

フィルタ・タグに関連する次のタスクを実行できます:

ルールの作成の前提条件

  • アクション・リソース: アクションとして指定するために、リソースがすでに設定されている必要があります。イベント・サービスは、トピック、ストリームまたはファンクションを含むアクション・リソースにイベント・メッセージを配信することによって、ルールで指定されたアクションを起動します。すべてのルールには少なくとも1つのアクションが必要です。イベント・サービスは、処理のためにイベント・メッセージを配信することで、次のいずれかのサービスを起動できます:

  • IAMポリシー: ルールを管理またはリストするには、管理者が作成するポリシーで、コンソール、またはSDK、CLIまたはその他のツールを使用したREST APIのどちらを使用しているかにかかわらず、必要なアクセス・タイプを付与する必要があります。タスクを実行しようとして、権限がない、または認可されていないというメッセージを取得する場合は、付与されているアクセス・タイプと作業するコンパートメントを管理者に確認してください。詳細は、イベントおよびIAMポリシーを参照してください。

  • イベント・メッセージ: ルールを作成するには、ルールでモニターするリソースがイベントを発行する必要があります。詳細は、イベントを生成するサービスを参照してください。

ルールの操作

ノート

各ルールでは、最大10個のアクションを指定できます。

ルールを設定する一般的なワークフローは、次のパターンに従っています:

  1. アクション・リソースの指定

    ルールで使用するアクション・リソースを設定または指定します。たとえば、通知トピックを設定し、DevOpsチームのサブスクリプションを作成して、バックアップ完了時に通知されるようにできます。トピックがすでに存在する場合は、トピックを作成するのではなく、そのトピックを使用できます。アクションに指定するリソースは、ルールと同じコンパートメントにある必要はありません。

  2. フィルタの計画

    モニターするリソースがイベント・サービスにイベントを発行することを確認し、パターン一致方針を計画します。たとえば、ABCコンパートメントの分析およびデータ・ウェアハウス用のAutonomous Databaseインスタンスのバックアップをモニターできます。Autonomous Database for Analytics and Data Warehousingインスタンスが、必要な自動化の作成に使用できるイベント・タイプを発行していることを確認します。サンプルのJSONイベントを確認して、フィルタでこれらのリソースを指定するための最適な方法を決定します。イベントとフィルタの一致およびイベントを生成するサービスを参照してください。

  3. ルールの作成

    ルールは、作成するコンパートメントおよび子コンパートメントのイベントに適用されます。モニターするリソースを持つコンパートメント内にルールを作成し、一致するイベントの配信先を指定します。たとえば、ABCコンパートメントでは、アナリティクスおよびデータ・ウェアハウスのためのAutonomous Databaseバックアップ・イベントをフィルタするルールを作成するとします。イベントにはアクション・リソースのロケーションに関する要件がないため、XYZコンパートメント内のトピックを、一致するイベントを配信するためのリソースとして指定できます。

ルールのタグの管理

リソースにタグを適用すると、ビジネス・ニーズに応じてそれらを整理しやすくなります。リソースの作成時にタグを適用することも、後からタグでリソースを更新することもできます。タグ適用についての一般情報は、リソース・タグを参照してください。

タグおよびイベント・フィルタリング

イベントでは、タグを使用してテナンシのリソースをターゲット指定することもできます。ルール内のフィルタにタグを追加して、リソースをターゲット指定します。フィルタ・タグは、特定のタグを含むリソースのみをターゲット指定することで、自動化の向上に役立ちます。たとえば、テナンシに多数のデータベース・インスタンスがあり、これらのインスタンスのうち、最も重要なインスタンスの一部にのみタグ「操作」があるとします。「操作」タグのみが含まれるリソースに対して特定のアクションをトリガーするルールを作成できます。

フィルタ・タグの操作ポリシーは、タグの操作に関するポリシーと同じです。

フィルタ・タグを管理するには
  1. ナビゲーション・メニューを開き、「監視および管理」をクリックします。「イベント・サービス」で、「ルール」をクリックします。
  2. 作業の権限があるコンパートメントを選択し、ルールの名前をクリックします。
  3. 「リソース」メニューで、「イベントの一致」をクリックします。
  4. 「フィルタ・タグ」セクションでは、既存のフィルタ・タグを表示または編集したり、「フィルタ・タグの追加」をクリックして新規フィルタ・タグを追加できます。

ルールのタグの管理

  1. ナビゲーション・メニューを開き、「監視および管理」をクリックします。「イベント・サービス」で、「ルール」をクリックします。
  2. リストからコンパートメントを選択します。

    そのコンパートメント内のすべてのイベント・ルールは表形式でリストされます。

  3. タグを管理するイベント・ルールを選択します。

    ルール詳細ページが表示されます。

  4. 「タグ」タブをクリックして既存のタグを表示または編集するか、「タグの追加」をクリックして新しいタグを追加します。

詳細は、リソース・タグを参照してください。

別のコンパートメントへのルールの移動

ルールはあるコンパートメントから別のコンパートメントに移動できます。ルールを新規コンパートメントに移動すると、現在のコンパートメントのリソースのイベントのモニタリングを停止し、新規コンパートメント(および子コンパートメント)のイベントのモニタリングを開始します。ルールを新規コンパートメントに移動すると、コンソールを介して内在するポリシーがただちに適用され、ルールへのアクセスに影響を与えます。ルールを移動しても、イベント・サービスによるルールに定義されているアクションへのアクセスに影響を与えません。詳細は、「コンパートメントの管理」を参照してください。

ルールのモニタリング

メトリック、アラームおよび通知を使用して、Oracle Cloud Infrastructureリソースのヘルス、容量およびパフォーマンスをモニターできます。詳細は、モニタリングおよび通知を参照してください。

作成するルールのモニタリングの詳細は、イベント・メトリックを参照してください。

オブジェクト・イベントおよびイベント・サービス

オブジェクトのイベントは、他のリソースとは異なる方法で処理されます。オブジェクトは、デフォルトではイベントを発行しません。コンソール、CLIまたはAPIを使用して、バケットがオブジェクトの状態変更に対してイベントを送信できるようにします。バケットの作成時または作成後のオブジェクトの状態変更に対してイベントを有効にできます。詳細は、オブジェクト状態変更のイベントの発行の有効化または無効化を参照してください。