Oracle Cloud InfrastructureのMicrosoftライセンス

このトピックでは、Oracle Cloud InfrastructureでMicrosoft製品を使用するためのライセンス要件について説明します。

独自のMicrosoftライセンスをOracle Cloud Infrastructureに持ち込む方法の詳細は、Microsoft Windowsのライセンス・オプションを参照してください。

Microsoftソフトウェア・アシュアランス特典を介してライセンス・モビリティに登録することで、対象のMicrosoftサーバー・アプリケーション・ライセンスをOracle Cloud Infrastructureに移動する方法の詳細は、Oracle Cloud InfrastructureへのMicrosoftライセンスの移動: Microsoftライセンス・モビリティを参照してください。

Oracle Cloud InfrastructureでのMicrosoft Windowsの使用: FAQ

Oracle Cloud Infrastructureは、Microsoftソフトウェア製品を提供するためのライセンスが付与されています。オラクル社は、Microsoftパートナ・ネットワークのメンバーであり、サービス・プロバイダ・ライセンス契約(SPLA)のもとでMicrosoftソフトウェアを販売するためのライセンスを取得しています。オラクル社は、Microsoftとのアクティブなパートナ向けプレミア・サポート契約を結んでいる、認可されたMicrosoft認定モビリティ・パートナでもあります。

最新のMicrosoftライセンス要件については、Microsoft Product Termsを参照してください。

質問に対する回答がここで見つからない場合や、Oracle Cloud InfrastructureでのMicrosoft製品の実行にさらに支援が必要な場合は、Oracleサポートにお問い合せください。

一般的な質問

Microsoft WindowsサーバーのどのOSエディションがサポートされていますか。

プラットフォーム・イメージ

次のWindowsバージョンがプラットフォーム・イメージで使用可能です:

  • Windows Server 2012 R2 Standard、Datacenter
  • Windows Server 2016 Standard、Datacenter
  • Windows Server 2019 Standard、Datacenter
  • Windows Server 2022 Standard、Datacenter

独自のイメージの導入(BYOI)

次のWindowsバージョンで、カスタム・イメージのインポートがサポートされています:

  • Windows Server 2012 Standard、Datacenter
  • Windows Server 2012 R2 Standard、Datacenter
  • Windows Server 2016 Standard、Datacenter
  • Windows Server 2019 Standard、Datacenter
  • Windows Server 2022 Standard、Datacenter

Windows OSライセンスを移行する必要がない場合、独自のイメージの導入プロセスを使用してWindowsイメージをOracle Cloud Infrastructureに移行できます。

Windows Server 2022は独自のイメージの導入(BYOI)イメージとして使用できますか。

はい。独自のWindows Server 2022イメージを仮想マシンのみにインポートできます。ソース・イメージの要件およびイメージをインポートするステップは、カスタムWindowsイメージのインポートを参照してください。

Windows Serverオペレーティング・システムで使用可能なVMとベア・メタルのオプションは何ですか。

次の表に、Oracle Cloud InfrastructureでのMicrosoft Windows Serverオペレーティング・システムのサポートを示します。

ユース・ケース ベア・メタル・マシン 仮想マシン(VM) ライセンス
Windows Server 2012 R2以上のバージョンのWindows Serverプラットフォーム・イメージを使用します。 サポート対象 サポート対象 Oracle Cloud Infrastructureが発行したSPLAボリューム・ライセンス
独自の仮想マシンにイメージを導入します。独自のカスタム仮想マシンにWindows Server OSイメージをインポートできます。 サポート対象外 サポート対象 Oracle Cloud Infrastructureが発行したSPLAボリューム・ライセンス
独自のWindows Server ISOイメージを導入します。 サポート対象外 サポート対象外 顧客所有ライセンス
独自のハイパーバイザを導入します。Oracle Cloud Infrastructureで提供されるWindows Server 2016またはWindows Server 2019 Datacenterハイパーバイザ・ホストを使用し、独自のVMイメージをインポートできます。 サポート対象 サポート対象外 Oracle Cloud Infrastructureが発行したSPLAボリューム・ライセンス
Oracle Cloud InfrastructureではWindows Serverの独自のイメージの導入(BYOI)がサポートされますか。

はい。Windows Serverの独自の汎用カスタム・イメージをインポートできます。

VMまたは共有ベア・メタル・マシンにインポートしたイメージを使用するインスタンスを作成すると、Oracle Cloud Infrastructureによってインスタンスにライセンスが付与されます。インポートされるイメージの詳細は、Windowsカスタム・イメージの作成を参照してください。

独自のライセンスを使用したい場合、BYOIは専用ホストのベアメタル・マシンでのみサポートされます。

Oracle Cloud Infrastructure上のWindows Serverについてどのように請求されますか。

Microsoft Windows Serverライセンスのコストが、基本のコンピュート・インスタンスの価格に上乗せされます。コンピュート・インスタンスとWindows Serverライセンスのそれぞれに個別に支払います。Microsoft Windows Serverの価格の詳細は、コンピュートの価格設定を参照してください。

Windows Serverライセンスの請求はOCPU単位、秒単位の使用量に基づきます。請求は、インスタンスが「実行中」状態のときに始まり、インスタンスの終了(削除)時に終了します。

インスタンスが停止したとき、Windows Serverライセンスの請求は、インスタンスの作成に使用したシェイプによって異なります。StandardシェイプまたはVM.GPU.A10シリーズのシェイプを使用するインスタンスの請求は一時停止します。Dense I/Oシェイプ、HPCシェイプ、またはその他のGPUシェイプを使用するインスタンスでは、請求が続行されます。

シェイプによっては、インスタンスが停止すると、基礎となるコンピュート・インスタンスに対しても請求されることがあります

どうすればWindows Serverが最新のパッチで更新されますか。

Microsoftからのパッチをインストールするために、VCNのセキュリティ・リストを更新して、ポート80 (HTTP)とポート443 (HTTPS)に対するエグレス・トラフィックを有効にする必要があります。Oracle Cloud Infrastructureでは、Microsoft Windows Serverの自動更新が有効であり、Windows Serverパッチの適用にデフォルト設定が使用されます。

実行中のWindows Serverインスタンスをカスタマイズした後でスナップショット・イメージを取得できますか。

はい。ベア・メタル・マシンと仮想マシンの両方で、いくつかのオプションを使用できます:

  • カスタム・イメージの作成: 他のインスタンスの起動に使用できるカスタム・イメージを作成します。イメージから起動するインスタンスには、カスタマイズ、構成、およびイメージの作成時にインストールされていたソフトウェアが含まれます。
  • ブート・ボリュームのクローニング: バックアップと復元のプロセスを実行する必要なく、既存のブート・ボリュームのコピーを作成します。ブート・ボリューム・クローンは、ソース・ブート・ボリュームのディスク間で直接行われるPoint-in-Timeディープ・コピーです。つまり、クローン作成時にソース・ブート・ボリュームにあるすべてのデータがブート・ボリューム・クローンにコピーされます。
  • ブロック・ボリュームのバックアップ: ブロック・ボリュームでデータのPoint-in-Timeバックアップを作成します。バックアップの直後、または後から選択する時点で、バックアップを新規ボリュームに復元できます。
  • ブート・ボリュームのバックアップ: ブート・ボリュームのバックアップを作成します。ブート・ボリューム・バックアップ機能はブロック・ボリューム・バックアップ機能と同じで、リージョン内専用です。Windowsブート・ボリューム・バックアップはリージョン間でコピーできません。
カスタムWindows Serverイメージをエクスポートできますか。

はい、カスタムWindows Serverオペレーティング・システム・イメージのエクスポートはサポートされています。

Windowsベースのイメージをエクスポートする場合、Microsoft Product Termsおよびすべての製品使用条件に準拠し、Microsoftとの契約を確認するのはユーザーの責任です。

イメージをエクスポートするステップは、イメージのインポート/エクスポートを参照してください。

Oracle Cloud Infrastructure上のMicrosoft Windows Serverでは、どのようなサポートを利用できますか。

Oracleサポートでは、Microsoft Windows Serverプラットフォーム・イメージに対して、Windows ServerのバージョンがMicrosoftのサポート終了に達していない場合は、限定的な支援が提供されます。他のすべてのMicrosoftソフトウェアは、Microsoftサポートによって直接サポートされます。

Oracleサポートは、オペレーティング・システムが起動すること、オペレーティング・システムがネットワークに接続すること、およびアタッチされたストレージが期待どおりに接続して実行されることを確認するのに役立ちます。Microsoft Windows Serverでその他の問題が発生した場合は、Microsoftサポートに直接問い合せて、問題を解決してください。詳細は、Microsoft Windowsのサポート・オプションを参照してください。

新しいバージョンのWindows Serverにアップグレードするにはどうすればよいですか。

新しいバージョンのWindows Serverにアップグレードするには、次のいずれかの操作を行います:

  • MicrosoftまたはMicrosoft販売代理店からインストール・メディアを入手し、既存のコンピュート・インスタンスをアップグレードします。Oracle Cloud Infrastructureによって発行されたライセンスは引き続き有効です。
  • 目的のバージョンのWindows Serverプラットフォーム・イメージを使用して新しいコンピュート・インスタンスを作成し、アプリケーションおよびデータを新しいインスタンスに移行します。

ライセンス - Windows Server

BYOLとは何ですか。

BYOLは、独自のライセンスの持込み(bring your own license)を表します。BYOLでは、すでに所有しているソフトウェア・ライセンスを使用し、追加のライセンス料なしでOracle Cloud Infrastructureにソフトウェアをデプロイできます。このプロセスでは、Microsoftによって提供されるソフトウェア・アシュアランスの特典によるライセンス・モビリティを使用します。ライセンスをOracle Cloud Infrastructureに持ち込むには、Microsoftのアクティブなソフトウェア・アシュアランスが必要です。

Microsoftライセンス・モビリティとは何ですか。

ソフトウェア・アシュアランスによるライセンス・モビリティは、Oracle Cloud Infrastructureなどのクラウド・サービス・プロバイダに対象のMicrosoftライセンスを移動できるMicrosoftの特典です。Oracleは、ライセンス・モビリティの認定モビリティ・パートナです。

ソフトウェア・アシュアランスによりライセンス・モビリティを使用して、Oracle Cloud Infrastructureのベアメタル・ホストまたは仮想共有ハードウェアに、対象のアプリケーション・サーバーをデプロイできます。ソフトウェア・アシュアランスによるライセンス・モビリティの対象アプリケーションの例としては、Microsoft SQLがあります。Windows Serverオペレーティング・システムは対象ではありません。

オンプレミスまたは別の認定モビリティ・パートナからMicrosoftライセンスを移動できるのは、最後にライセンスを移動してから90日が過ぎた後のみです。

このMicrosoftベネフィットの詳細は、ソフトウェア・アセスメントによるライセンス・モビリティを参照してください。MicrosoftライセンスをOracle Cloud Infrastructureに移動するステップは、Oracle Cloud InfrastructureへのMicrosoftライセンスの移動: Microsoftライセンス・モビリティを参照してください。

OracleはMicrosoft認定モビリティ・パートナですか。

はい。Oracleは、ソフトウェア・アシュアランスの特典を介したMicrosoftライセンス・モビリティの認可モビリティ・パートナです。

Microsoft Windows Serverの独自のライセンスをOracle Cloud Infrastructureに移行できますか。

はい。Microsoft Product Termsに従って、Microsoft Windows Serverの独自のライセンスを専用ベア・メタルまたは専用仮想マシンのホストに持ち込む(BYOL)ことができます。ユーザーは、Microsoftのライセンス条件に準拠するように自身のライセンスを管理する責任があります。詳細は、Microsoft Windowsのライセンス・オプションを参照してください。

次の表に、Oracle Cloud InfrastructureでのMicrosoftライセンスのBYOL要件を示します。

Microsoftライセンス ベア・メタル・マシンおよび専用仮想マシン・ホスト 仮想マシン(マルチテナント共有ホスト)
Windows Server

ベア・メタル専用ホストに対するBYOLは、KVMハイパーバイザを使用している場合にのみ適格となります。BYOLが不適格となるのは、プラットフォーム・イメージを使用するMicrosoft Windows Serverの場合、または独自のMicrosoft Windows Serverイメージをインポートした場合です。

不適格。

共有ホストは、Microsoftライセンスを含むプラットフォーム・イメージを使用する必要があります。

SQL Server

Microsoft Product Termsによる

適格。

ソフトウェア・アシュアランスによるライセンス・モビリティが必要です。

適格。

ソフトウェア・アシュアランスによるライセンス・モビリティが必要です。

Visual Studio (MSDN)

適格。

本番以外での使用のみ。

適格。

本番以外での使用のみ。

Microsoft 365 Apps for enterprise (Office 365 ProPlus)およびOffice Professional Plus

適格。

不適格。
Windows 7、Windows 8およびWindows 10

適格。

ソフトウェア・アシュアランスまたはWindows Virtual Desktop Access (VDA)ライセンスを含むエンタープライズ契約ライセンスが必要です。

不適格。
その他のMicrosoftアプリケーション

適格。

Microsoft Product Termsによる。

適格。

ソフトウェア・アシュアランスによるライセンス・モビリティが必要です。

SQL ServerやSystem Centerなどのアプリケーション・ライセンスは、Oracle Cloud Infrastructure VMインスタンスで実行する際に、ソフトウェア・アシュアランスによるライセンス・モビリティが必要です。ライセンス・モビリティは、Microsoft Office、WindowsクライアントまたはWindows Server BYOLには使用されません。Microsoft Product Termsを参照して、ライセンス・モビリティをサポートするアプリケーションを確認してください。

ライセンス権限に関する質問は、MicrosoftまたはMicrosoft販売代理店に問い合せてください。

仮想マシンを使用して、Microsoft Windows ServerのライセンスをOracle Cloud Infrastructureに持ち込むことができますか。

Oracle Cloud Infrastructure仮想マシンを使用しているとき、Windows Server OSライセンスを移行することはできません。

ただし、独自のハイパーバイザ(KVM)を持ち込むと、自身のWindows Server OSライセンスを使用してWindows Server VMを実行することができます。

次の制限事項が適用されます。

  • 自身のライセンスを使用してVMを使用できるのは、専用ベア・メタル・ホストでハイパーバイザ持込みを使用する場合のみです。
  • 共有ホスト上で稼働するVMでは、Microsoft Windows ServerのBYOLはサポートされていません。Oracle Cloud Infrastructureで用意されたVMによってWindows Serverが提供されます。

    • ハイパーバイザ持込みでは、ベア・メタル・インスタンスを使用できます。
    • ハイパーバイザ(KVMまたはHyper-V)をインストールおよび管理し、独自のVMを起動する必要があります。これにより、すべてのOracle VMが専用ベア・メタル・サーバーで実行されるため、分離が保証されます。
  • 専用ホストに対するBYOL (KVMハイパーバイザのみ)は、Microsoft Windows Serverで許可されます。
  • VMでは、開発専用で使用する場合、Visual Studio (MSDN)のサブスクリプション・ライセンスでWindows Serverを実行できます。

ライセンス - その他のMicrosoftソフトウェア

他にOracle Cloud Infrastructureに持ち込むことができるMicrosoftアプリケーションは何ですか。

Oracle Cloud Infrastructure上で許可されるすべてのMicrosoft Serverライセンスは、最新のMicrosoft Product Termsに準拠して適格であることが必要です。Microsoftとのライセンス契約でオンプレミスの無期限MicrosoftライセンスをOracle Cloud Infrastructureに持ち込むことが許可されており、最新のMicrosoft Product Termsに準拠した適格なライセンス製品であることを検証するのはユーザーの責任です。現在、ライセンス・モビリティの対象となるMicrosoftアプリケーション製品には、ライセンスを移動するためのアクティブなソフトウェア・アシュアランス特典が必要です。詳細は、Oracle Cloud InfrastructureへのMicrosoftライセンスの移動: Microsoftライセンス・モビリティを参照してください。

自分のSQL ServerライセンスをOracle Cloud Infrastructureに持ち込むことはできますか。

はい。アクティブなソフトウェア・アシュアランスを介したライセンス・モビリティを使用して自身のSQL Serverライセンスを持ち込むことができます。次の制限事項が適用されます。

  • ライセンス・モビリティ・プロセスを使用して自身のMicrosoft SQLライセンスを移動する場合、Microsoft Windows Serverライセンスは含まれません。Microsoft Windows Serverライセンスは、ライセンス・モビリティで移動できません。Windows Serverオペレーティング・システムは、Oracle Cloud Infrastructureによって発行されたライセンスを使用する必要があります。
  • 無期限ライセンスは、最後のライセンス移動から90日が過ぎた後にのみ、オンプレミスまたはその他のクラウド・プロバイダから移動できます。
  • サポートが終了したバージョンは、Oracle Cloud Infrastructure上の共有ホスト仮想マシンではサポートされません。

ライセンス・モビリティ・プロセスに従って、自身のSQL ServerライセンスをOracle Cloud Infrastructureに移動してください。

OCI Marketplace Microsoft SQL EnterpriseライセンスでPower BIにアクセスできますか。

Oracle Cloud Infrastructure MarketplaceのMicrosoft SQL Enterpriseリストには、Power BIのライセンスは含まれません。Oracleの再販業者契約では、Power BIライセンスをMicrosoft SQL Enterpriseに含めることはできません。

Power BIライセンスは、Oracle Cloud Infrastructure MarketplaceでMicrosoft SQL Enterpriseとは別に購入できます。

Oracle Cloud Infrastructure上のMicrosoft Windows Serverで自分のVisual Studio (MSDN)ライセンスを使用できますか。

はい。ベア・メタル・インスタンスまたは仮想マシン・インスタンス上のOracle Cloud Infrastructureで、本番以外の目的のためにVisual Studio (MSDN)サブスクリプション・ライセンスを使用できます。Visual Studioのサブスクリプション条件に準拠するのはユーザーの責任です。

Oracle Cloud InfrastructureからVisual Studio (MSDN)サブスクリプションを購入できますか。

いいえ。OracleではVisual Studio (MSDN)サブスクリプションを販売していません。MicrosoftまたはMicrosoft販売代理店に連絡してください。

本番環境でVisual Studio (MSDN)ライセンスを使用できますか。

いいえ。Visual Studio (MSDN)サブスクリプション・ライセンスは開発、テストまたはデモのみを目的としています。

どうすればOracle Cloud Infrastructure上のWindows Serverインスタンスにリモート・アクセスできますか。

Windowsインスタンスに接続するステップに従います。Windowsオペレーティング・システムでは、管理の目的でリモート・デスクトップ・サービス(RDS)を使用した最大2ユーザーのリモート・アクセスが許可されます。

リモート・デスクトップを使用するユーザーまたはデバイスごとに、RDS Client Access License (CAL)が必要です。

Oracle Cloud InfrastructureではWindows VM上で動作するアプリケーションに対して追加のリモート・デスクトップ・サービス・ライセンスが提供されますか。

いいえ、Oracle Cloud Infrastructureでは、Microsoft RDS (Remote Desktop Server) Subscriber Access License (SAL)は提供されません。ライセンスを持ち込んで(BYOL)、自身のRDS Client Access License (CAL)をOracle Cloud Infrastructureベア・メタルまたは仮想マシンで使用できるのは、アクティブなソフトウェア・アシュアランス・カバレッジがあり、ライセンス・モビリティ・プロセスを使用してそれらのライセンスを移動する場合のみです。

自分のWindows Serverインスタンスに複数のユーザーがアクセスする必要がある場合、自分のRDS CALを持ち込むことができますか。

はい。Oracle Cloud Infrastructureベア・メタル製品を使用する場合は、Oracle Cloud Infrastructureで自身のRemote Desktop Services (RDS) Client Access License (CAL)を使用できます。また、独自のハイパーバイザ(KVM)を導入する場合は、自身のVisual Studio (MSDN)サブスクリプション・ライセンスで仮想マシンを使用できます。

自身のRDS CALライセンスをOracle Cloud Infrastructure仮想マシンで使用できるのは、アクティブなソフトウェア・アシュアランス・カバレッジがあり、ライセンス・モビリティ・プロセスを使用してCALを移動する場合のみです。

自分のSystem Center ManagementライセンスをOracle Cloud Infrastructureに持ち込むことはできますか。

ライセンス・モビリティ・プロセスを使用して、Microsoft System Centerサーバー管理ライセンス(サーバーML)を持ち込むことができます。少なくともSystem Center Managementライセンスの2コア・ライセンスおよび16コア・ライセンスについて考慮する必要があります。仮想マシンには少なくとも16コア・ライセンスが割り当てられている必要があり、VMに16を超える仮想コアがある場合はそれ以上が必要です。

System Centerクライアント管理ライセンス(クライアントML)は、ライセンス・モビリティの対象ではなく、Oracle Cloud Infrastructureに移動できません。

Windows Serverに関するその他の質問

Windows Serverイメージを起動するとき、ユーザー・データ機能はありますか。

はい。Windowsプラットフォーム・イメージには、デフォルトでインストールされたcloudbase-initが含まれています。cloudbase-initを使用して、インスタンス起動時にPowerShellスクリプト、バッチ・スクリプトまたは他のユーザー・データ・コンテンツを実行できます。cloudbase-initは、Linuxベース・イメージのcloud-initに相当するものです。

Oracle Cloud InfrastructureでWindowsリモート管理を使用できますか。

はい。Microsoft Windowsリモート管理(WinRM)はWindowsプラットフォーム・イメージでデフォルトで有効になっています。WinRMによって、オペレーティング・システムをリモート管理できます。

Microsoftnoサポート終了とは何ですか。

Microsoftは、製品のためのサポート・ライフサイクル・ポリシーを確立しています。ある製品がサポート・ライフサイクルの終わりに到達すると、その製品のセキュリティ更新は提供されなくなります。セキュリティを維持するために、最新バージョンにアップグレードする必要があります。

サポート終了日を過ぎていても、Windows Server 2012 R2を使用できますか。

Windows Server 2012 R2は、2023年10月10日にサポート・ライフサイクルの終了に達しました。引き続き自身のWindows 2012 R2イメージをインポートして既存のインスタンスを実行できますが、セキュリティ問題、非互換性または障害が発生するリスクは高くなります。オラクルでは、サポートが終了したオペレーティング・システムに対するオペレーティング・システムのサポートは提供されません。「オペレーティング・システムのライフサイクルとサポート・ポリシー」を参照してください

Oracle Cloud Infrastructureでは、サポート終了日を過ぎると新しいプラットフォーム・イメージは提供されません。ただし、自身のイメージをインポートして、それを共有ホストVMで起動することはできます。

サポートが終了したオペレーティング・システムを専用ホストのベアメタル・マシンで実行する場合には制限はありません。自身のWindows Server 2012 R2イメージを持ちむ(BYOI)こともできますが、カスタムOSイメージをインポートし、専用ホスト上でそのイメージを実行する必要があります。

サポートが終了したWindows OSのMicrosoft拡張セキュリティ更新を購入できますか。

はい。Oracle Cloud Infrastructureで使用するために、Microsoftから拡張セキュリティ更新(ESU)を購入できます。

共有インフラストラクチャ上のVMの場合、Microsoftとのエンタープライズ契約が結ばれている必要があります。この契約に基づいて、VMインスタンス当たりのOCPU数に一致する仮想コアごとにESUを購入できます(最小要件はVMインスタンス当たり16仮想コア・ライセンス)。

ベア・メタル・マシンの場合、Microsoftとのエンタープライズ契約が結ばれている必要があります。この契約に基づいて、専用ベア・メタル・ホストの物理コアごとにESUを購入できます。

Oracle Cloud InfrastructureがかわりにESUを購入することはできません。

自身のインスタンスについて正しい数のESUを購入する責任があります。十分なESUがあるかどうかが、Oracle Cloud Infrastructureによって確認されることはありません。