CLI環境変数

Oracle Cloud Infrastructure CLIでは、環境変数を使用して一部のオプションのデフォルトを指定できます。

環境変数

次の表に、使用可能な環境変数と、対応するCLIオプションまたは~/.oci/configエントリを示します。

環境変数 CLIオプション OCI構成エントリ 説明
OCI_CLI_PROFILE --profile [DEFAULT]で指定 ロードするOCI構成ファイルのプロファイル。このプロファイルは、OCI CLI固有の構成ファイルで指定されているデフォルトのパラメータ値を特定する場合にも使用されます。
OCI_CLI_USER n/a user

APIをコールするユーザーのOCID。この値を取得するには、必要なキーとOCIDを参照してください。

例: ocid1.user.oc1..<unique_ID>

OCI_CLI_REGION --region region

Oracle Cloud Infrastructureリージョン。リージョンおよび可用性ドメインを参照してください。

例: us-ashburn-1

OCI_CLI_FINGERPRINT n/a fingerprint

このユーザーに追加された公開キーのフィンガープリント。この値を取得するには、必要なキーとOCIDを参照してください。

例: 20:3b:97:13:55:1c:5b:0d:d3:37:d8:50:4e:c5:3a:34

OCI_CLI_KEY_FILE n/a key_file

秘密キーのフルパスとファイル名。

重要: キー・ペアはPEMフォーマットである必要があります。PEMフォーマットのキー・ペアを生成する手順は、必要なキーとOCIDを参照してください。

パスフレーズを使用してキーを暗号化した場合、pass_phraseエントリも構成ファイルに含める必要があります。

例: ~/.oci/oci_api_key.pem

OCI_CLI_KEY_CONTENT n/a n/a 一重引用符で囲まれた秘密キーの完全なコンテンツ。重要: キー・ペアはPEM形式にする必要があります。

例: $ export OCI_CLI_KEY_CONTENT="$(</path/to/oci_api_key.pem)"

OCI_CLI_TENANCY n/a tenancy

テナンシのOCID。この値を取得するには、必要なキーとOCIDを参照してください。

例: ocid1.tenancy.oc1..<unique_ID>

OCI_CLI_ENDPOINT --endpoint

この値は、OCI CLI固有の構成ファイルに設定できます。CLIの構成を参照してください。

サービス・エンドポイントとして使用する値。必要なAPIバージョン・パスが含まれます。

例: https://iaas.us-phoenix-1.oracle.com/20160918

ノート: --regionパラメータは、様々なリージョンをターゲット指定するための推奨方法です。

OCI_CLI_CONFIG_FILE --config-file n/a OCI構成ファイルへのパス。
OCI_CLI_RC_FILE --cli-rc-file n/a パラメータのデフォルト値およびその他の構成情報(コマンド別名や事前定義済問合せなど)が含まれる、OCI CLI固有の構成ファイルへのパス。詳細は、CLIの構成を参照してください。
OCI_CLI_CERT_BUNDLE --cert-bundle n/a SSL検証に使用されるCA証明書バンドルへのフルパス。
OCI_CLI_AUTH --auth n/a

APIリクエストに使用する認証のタイプ。デフォルトでは、構成ファイルのAPIキーが使用されます。

使用可能な値: api_key、instance_obo_user、instance_principal、resource_principal、security_token

OCI_CLI_SECURITY_TOKEN_FILE n/a security_token_file CLIのトークンベースの認証に使用されるファイルの場所。
HTTP_PROXY --proxy この値は、OCI CLI固有の構成ファイルに設定できます。「プロキシ・サーバーの指定」を参照してください。 送信CLIリクエストに使用するHTTPプロキシ・サーバーのURL。
HTTPS_PROXY --proxy この値は、OCI CLI固有の構成ファイルに設定できます。「プロキシ・サーバーの指定」を参照してください。 送信CLIリクエストに使用するHTTPSプロキシ・サーバーのURL。

優先順位

CLIは、次の優先順位に従って、オプション、環境変数またはOCI構成ファイル・エントリで指定された構成を適用します:

  1. コマンド・オプションで指定された値。
  2. 環境変数に指定された値。
  3. OCI構成ファイルで指定された値。